結論から言いますと睡眠を小分けにしてしまうと、深い睡眠を得られないため、睡眠不足を招き、身体に良くありません。今回は睡眠の仕組みから入り、小分けにしてしまうと深い睡眠が摂れない原理を解説し、さらに睡眠不足が身体に与える影響を解説していきます。
睡眠の仕組み
睡眠の仕組みをお伝えしていく上で、知っていましたら恐縮ですが、レム睡眠とノンレム睡眠の解説をしていきたいと思います。
レム睡眠:脳が活発に動いている状態での、浅い眠りのこと
ノンレム睡眠:大脳が休息している状態(と考えられている)で、脳や肉体の休息に必要な深い眠りのこと
健康的な睡眠は、90分おきにレム睡眠がきまして、それ以外の時間はノンレム睡眠が訪れまして、ノンレム睡眠中に、眠り始めの頃に「徐波睡眠」という深い睡眠が訪れ、後半になるにつれて浅くなっていきます。
徐波睡眠:ノンレム睡眠が睡眠度の度合いによって4段階に区分されるが、そのうちの深い二段階の睡眠のこと
この徐波睡眠という、深い睡眠を摂る上で重要でして、以下のような効能があります。
- 徐波睡眠は脳をしっかり冷却させ、脳を休めることができる
- さらに成長ホルモンの分泌を促す
ここで、成長ホルモンの事についてお話しますと、成長ホルモンは細胞の修復やタンパク質の合成に携わるものでして、筋肉をつけたり、代謝を促したりするものです。
朝起きた時に「なんか頭が重いな…よく眠れていないかも」と感じた時は、何らかの理由で深い睡眠が摂れていない状態です。
睡眠不足の危険性
この前、以下のようなツイートをしました。
最近、睡眠について情報を集めています📖私もたまに、ぐっすり眠れないことがありまして、翌朝、寝不足で頭が痛い…といった事があります。寝不足は不健康の元ですので、試行錯誤しながら情報発信をしていきます🙆♂️
あなたの高血圧・糖尿病は、睡眠不足が原因かも!? https://t.co/YMozq3EME0
— はすけん (@hasuken1616) July 10, 2019
最近、睡眠について情報を集めています 私もたまに、ぐっすり眠れないことがありまして、翌朝、寝不足で頭が痛い…といった事があります。寝不足は不健康の元ですので、試行錯誤しながら情報発信をしていきます
あなたの高血圧・糖尿病は、睡眠不足が原因かも!? https://t.co/YMozq3EME0
睡眠不足は、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病やがんやうつ病などにかかる可能性を上げる事が、様々な研究のデータからわかってきています。そのため、健康的に過ごしたいのであれば、健康的な運動や食事はもちろんですが、良い睡眠を摂ることも重要になってきます。ちょっと身構えてしまうかもしれませんが、こういった知識はまず頭に入れておくことが重要なのです。
「今まで睡眠をおろそかにしてきたな…」という方は、これを機に少しづつ良い睡眠を摂れるように改善していく事をおススメします。
なぜ睡眠は小分けでない方が良いか
なぜ睡眠を小分けにしてはいけないかと言いますと、まとまった睡眠でないと、先ほどの徐波睡眠の量が激減されるという報告がありまして、深い睡眠を摂ることができず、結果的に睡眠不足になってしまうからです。そのため、例えば1日7時間睡眠を摂ると決めている場合、3時間と4時間に分けてしっかり睡眠を摂れたこととするのは、まとまった睡眠ではないので、深い睡眠が摂れていません。
また、昼寝をすると頭がスッキリしますが、ベストは昼寝をせず、夜にしっかり睡眠時間を摂る事です。とはいえ、どうしてもお昼に眠くなってしまう方は、昼寝した方が良いのですが、できれば昼寝時間は30分以内で終えるようにしましょう。昼寝時間が30分以上になってしまうと、夜の深い睡眠の時間が減少してしまう→睡眠不足となってしまうので注意です。
- ちょっとソファーで横になってたら、気付いたら深夜1時くらいになってた
- コタツでスマホを触っていたら眠くなって、深夜に起きてしまった
誰でも、このような経験はあるのではないでしょうか。その後にベットで寝ても、徐波睡眠の時間が減ってしまうので、翌日は寝不足気味になってしまいます。
しかしながら、誰でもうっかりはありますので、次の夜に寝る時は、ちゃんと寝る準備をして、まとまった睡眠を摂るぞ、といった心構えが大事です。そうやって睡眠不足の状態を続けないようにしましょう。
職業柄、睡眠を小分けにしなくてはならない場合
睡眠を小分けにしてしまうと徐波睡眠が上手く摂れないため、慢性的な睡眠不足となってしまう事をお伝えしました。そのため職業柄でまとまった睡眠が摂れない場合は、夜勤務→昼に眠るなど、昼夜逆転して勤務時間を一定にしてもらうべきです。
太陽光やお昼の活動音の影響を考慮すると、昼勤務→夜に眠る方が体に良いことは間違いありませんが、小分けして睡眠を摂るよりかは、昼夜逆転させて体内時計を完全に昼夜逆転させて、まとまった睡眠を摂る方が、徐波睡眠が摂れますので身体に負担が少ないです。