テキサスホールデム

【ポーカー】特徴的なプレイヤーからバリューを取る方法を解説

今回は数学的なお話ではなく、ある特徴的なプレイをしてくるプレイヤーに対してどのように打つことができれば、よりチップを獲得できるかを紹介したいと思います。

まず、「このようなプレイヤーがいる」という認識が重要です。そして、そのような特徴的なプレイヤーと対峙した時は、こちらも上手くアジャストしてバリューを取れるようになりましょう。そして、それによって上手くチップリーダーになれた時に増える選択肢についても紹介していきたいと思います。

特徴的なプレイヤーの例

以下の通りです。

  • チェックで回ると高確率でベットしてくる
  • ブラインドを高頻度で守っている
  • ドローを降りにくい、もしくは全く降りない

以下、解説していきます。

チェックで回ると高確率でベットしてくる

戦略本で良く見かけるのですが、「チェックで回ったら、ベットしろ」という戦法があります。観察しているとわかりますが、チェックで回った時のベット頻度が高いプレイヤーがいます。もちろん、しっかり役ができていてベットしている事もありますが、このようなプレイヤーに対しては、ボトムペア~ミドルペアや、88などのポケットハンドでもコールするようにし、バリューを取るようにしましょう。

余談ですがベット頻度が少なく、チェックで回すことが多いプレイヤーは、トップヒットでベットしている事が多く、その場合はこちらがセカンドペアなどでコールしてしまいますと、逆にバリューを取られてしまいます。その点の見極めには注意しましょう。

ブラインドを高頻度で守っている

例えばこちらがボタンでレイズした際、BBでコールしましてブラインドを高頻度で守るプレイヤーがいます。そのプレイヤーに対しては、例えば「A 5 8」や「K 8 2」などの1ハイボード出た際、こちらがノーヒットだったとしても、ブラフベットをすれば高確率でフォールドさせることができます。

「K Q 2」などの2ハイボードの場合は、相手のハンドレンジによりますが、K、Qのどちらかでヒットされている可能性がそこそこ高く、ブラフベットはコールされる可能性が高いですので、控えるようにしましょう。

ドローを降りにくい、もしくは全く降りない

「7 8 K」など、T9でストレートドローが付きそうであったり、もしくはスートが揃っているフラッシュドローがありそうなボードで、ベットに対してコールを続けるプレイヤーは、ドローを降りにくいプレイヤーとして判断します。このようなプレイヤーに対しては、ドローがありそうなボードに対して、強めにベットし、いつも以上にバリューを取りに行くようにします。そのようなプレイヤーと対峙している時に、運悪くストレートやフラッシュが完成しそうなカードが落ちた場合は、心を鬼にしてチェックフォールドするようにしましょう。

また、このようなプレイヤーが元々ショートスタックである、もしくはアクションの過程でショートスタックになり、ドローが付きそうなボードになった時は、オールインブラフ(セミブラフ)をされる可能性がある事を覚えておきましょう。ドローを降りにくいプレイヤーとわかっていて、ドローだった場合のオッズが合っていたとしても、オールインされると判断に困り、万が一を考えてフォールドせざるを得ない事が多いです。もしオールインが怖い場合は、ベット額を上手くコントロールしたり、コールできないようなオーバーベットをして、相手をフォールドさせるようにしましょう。

運良くチップリーダーになった場合

もし、相手に上手くアジャストできたり、プレミアムハンド等で上手くチップリーダーになれた場合、どのようなプレイの選択肢が増えるのでしょうか。

気を付けなくてはならないのは、チップリーダーのプレイヤーは「ブラフ頻度が高くなるだろう」というイメージを周りに持たれている事が一般的という点です。チップリーダーはもしオールインに負けたとしても、額にもよりますが、まだ戦える事が多いです。そのため、多少のリスクを承知でベット、レイズの頻度が高くなるのが一般的だからです。

しかしながら、ブラフ頻度が高くなる認識を周りに与えるとはいえ、チップに余裕があるので適切なブラフを行い、フォールドさせることによるバリューを取っていく事は重要です。チップリーダーになることによって、選択肢として増えるプレイは以下の通りです。

  • 相手の弱そうなアクションに対して強気にブラフレイズをする
  • バブル付近の時ブラフオールインでプレッシャーをかける

 

相手の弱そうなアクションに対して強気にブラフレイズをする

チップリーダーは十分にチップがあるため、相手のベットに対して強気にブラフレイズをする事ができます。

フラッシュやストレートが無さそうなボードで、相手が弱い1ペアと予想できる時、また「7 7 J」などボードから3カードを予測させるようなボードで、ブラフベットをしていそうな場合は、こちらはブラフレイズを検討します。もしこちら側のアグレッシブなプレイが少なく信用が高いと感じられる場合は、迷わずブラフレイズをしましょう。

バブル付近の時ブラフオールインでプレッシャーをかける

特にこちらからベット額を調整し、全部コールさせ、相手のスタックがショートとは言え、まだ降りても戦える額にさせ、リバーでオールインのプレッシャーをかけると多大なバリューを得ることができます。

特にバブル付近や、バブル後だとしても周りにショートスタックのプレイヤーが多いなど、「降りて戦った方がまだ得になりそうだ」という時に効果的です。このような相手の思惑を見逃さないように、周りのスタックを常に注目し、相手の考えそうな事を逆手に取ってフォールドしてくれそうなシチュエーションを見逃さないようにしましょう。

オールインブラフをして失敗する場合(コールされる)は、以下のパターンです。

  • 相手に本物の手を持たれていた
  • こちらのブラフ頻度が高く、信用が無かった

もしオールインブラフをして、相手に本物の手(3カードなど)を持たれていた時は、致し方ありません。しかしながら相手のプレーのクセを見抜く事も重要です。全くハンドをショーさせていない相手ならば予想するしかありませんが、ショーするハンドから「相手はこのようなアクションを取る場合は、強いハンドを持っている場合が多い」という事を見抜けるようになりましょう。

またこちらのブラフ頻度が高すぎなのは、明らかに自分のミスです。前述しました通り、「チップリーダーはブラフ頻度が高くなる」という一般的な認識がありますので、割としっかりタイミングを見計らってブラフを行うようにし、決してブラフしすぎてチップを減らさないように心がけましょう。