肩こりが起こり、放っておくと何かしらの身体の不調(頭痛や目の疲れなど)をきたすことが多いため、早めの改善が必須です。今回は肩こりが起こる原因と、改善するためにはどういった事をすると良いか、解説していきたいと思います。
肩こりが起こる原因
肩こりは、通常一定の姿勢を長時間続けたり、無理な姿勢をすると起こります。また、精神的なストレスを受けた時や、肩の使いすぎによって起こることもあります。
原因は様々ですが、肩こりが起こる機構は同じです。筋肉が緊張して固くなり、その部位の血流が悪くなっている状態です。血流が悪くなることで、筋肉活動のエネルギー源であるグリコーゲンが不完全燃焼を起こし、疲労物質が大量に発生し、筋肉内に溜まります。また、血液を流れている老廃物や体内で作成された発痛物質と呼ばれるものが溜まり、渋滞を起こしています。

こうして疲労物質や老廃物などが溜まったものが「こり」となります。肩こりはひどくなると、頭痛や目の疲れなどを引き起こすことがあります。ですので、肩こりだといって甘くみるのは良くありません。
肩こりの改善方法~渋滞を解消すること~
肩こりの解消には、ストレッチや運動で全身の血行を良くすると良いです。よく身体を動かすことで、新陳代謝が活発となり、血行が良くなるため、疲労物質や老廃物の渋滞が解消されるということです。
また、再発防止に重要なのが、姿勢を良くすることです。肩こりを良く起こす人は、運動不足に加えて姿勢が悪い人が少なくありません。姿勢が悪いままですと、いくら肩こりの治療や運動をしても、筋肉に負担をかけ続けることになるので、肩こりがまた再発してしまいます。
ここで、正しい姿勢は以下の通りとなります。
- 頭は上に引っ張られているイメージをする
- 目線は6mぐらい先をみる
- 首と肩の力を抜く
- 腹筋とお尻の穴に力を入れる
- かかとに重心を感じる
※正しい姿勢ですと、そのまま壁に立つと頭と背中とお尻が壁につきます
肩こりに効く栄養素
肩こりには以下の栄養素が効きます。
ビタミンB群:B1は疲労物質を分解して、筋肉の疲れを和らげる働きがあり、B2はエネルギーの代謝に関与して疲れにくくします。豚肉、うなぎ、レバー、牛乳などに多く含まれます
ビタミンE:末梢血管を広げて血行を促進させ、疲労物質等の渋滞を解消します。あんこうの肝やいわしの油漬、モロヘイヤなどに多く含まれます。

また、栄養素の話ではありませんが、香辛料などの辛いものを食する事で、体内の血行を促進する事ができます。肩こりを感じたら、しょうが、とうがらし、ターメリックなどを使った料理を食べ、血行を促進させましょう。