ダイエット

ダイエットで運動を始める前に行って欲しい事【必要ない可能性あり】

え!?ダイエットで運動しなくても痩せられる可能性があるの?これからダイエットのために運動を始めようと思っていたけど…

これからダイエットをしていく上で運動を始めようと考えている方、運動を始めて間もない方に読んで頂きたい記事です。実は、ちゃんとある事を意識していましたら、もしかすると運動をせずともダイエットに成功する可能性があります。

今回はまず運動よりも大事なことを解説し、運動を始めようとする前に意識して欲しい事、その科学的根拠を解説していきたいと思います。

ダイエットはまず食事から見直すべき

本題に入る前に最初に申し上げておきたいのは、まず運動よりも食事を優先して頂きたいという事です。なぜかと言いますと、運動で消費できる代謝量は全体の30%ほどですので、まずは食事から先に見直すようにしましょう。それぞれの代謝の割合は、以下の通りです。

  • 基礎代謝:60%
  • 運動起因による代謝:30%
  • 食事起因による代謝:10%

そのため、食事がダイエット仕様になっていませんと、いくら運動してもなかなか痩せる事はできません。まず、この後述べる事を実行する前に食生活を見直すようにしましょう。「食生活を見直すのは、なんか大変そう…」と考えるかもしれませんが、糖質を減らしてタンパク質を増やす食事にすればOKです。

食事については以下の記事が参考になるかと思いますので、宜しければどうぞ。

ダイエットで代謝の意識はもはや必須です【身体の機構を知る】  今回はこのような疑問にお答えします。 代謝モードには二種類ある それは、エネルギー代謝によって糖質が使われるモードと、脂質...

非運動性熱産出(NEAT)を増やすと良い

例えばダイエット目的で何か運動を始めるよりも先に、非運動性熱産出(NEAT)を高める方がオススメです。

NEATとはNon-Exercise-Activity Thermogenesisの略称で日本語では非運動性(活動)熱産生とも呼ばれています。身体活動は運動と生活活動とに分けることができ、NEATは運動以外の身体活動で消費されるエネルギーのことをさします。

非運動性熱産生(NEAT)とは

つまりNEATとは、ランニングやスポーツ、筋トレなどの身体運動ではなく、通勤、通学や家事など、日常生活の必要不可欠な活動で消費されるエネルギーの事を指します。ランニングみたいなしっかりとした運動をした方が効果があるんじゃないの?という意見も聞こえてきそうですが、後述しますがNEATもダイエットで十二分に活用できるぐらいのエネルギー消費をすることがわかってきています。そのため、きつい運動をする前にまず日常生活での活動量を増やす方が、挫折する可能性が低いのでオススメしたいのです。

NEATを増やす事のメリット

海外の実験で、週数回の筋トレと有酸素運動を行ったグループと、日常生活でのNEAT量を増やしたグループでダイエットを実施してもらった所、両グループとも約10kgの減量に成功したという報告があります。

つまり、NEATを増やすために努力することは無視できないどころか、ダイエットに効果的であることが判明しています。そのため、ランニングなどの有酸素運動を始める前に、まず日常生活でのNEATを増やすことの方が先決ということです。

NEATを増やすためには

例を挙げますと、以下の通りです。

  • 毎日8,000歩は歩く
  • エスカレーターを使わずに階段を使う
  • 座りっぱなしが多い人は立っている時間を増やす
  • デスクワークの際にステップ器具を導入する

普通は一日10,000歩の歩行が良いと言われていますが、普段あまり運動されていない方や、座りっぱなしの作業が多い方はまず8,000歩を目標に歩くと良いですよ。

3番目の立っている時間を増やすという事ですが、一番手っ取り早いのはスタンディングデスクを導入することです。スタンディングデスクとは、立って作業できるようにデスクの高さが元々高くなっているものです。

実はこの記事を書いている私も、立ちながらパソコンを叩いています。私はスタンディングデスクを使用していませんが、立作業を実感するために、取り急ぎ机の上に小物を入れるようなカゴを裏返し、その上に100均で売っている、発泡スチロール製のブロックを置き、その上にノートパソコンを置いて作業しています。立ちっぱなしでパソコン作業はつらいのかな、と思ったのですが、意外とつらくありませんよ。

しかしながら、長時間作業していますと疲れてきますので、疲れたら椅子に座るなど、臨機応変な対応は必要そうです。また、立ちながら作業をすると作業効率が上がるという報告もあるそうでして、確かにいつもよりも、タイピングが軽いと感じました。

4番目のステップ器具について、あまり馴染みがないかもしれませんが、日本の有名企業や海外では割と取り入れられているものです。以下の製品は簡易な造りですが、安価で購入しやすいものです。もし興味がありましたら検討してみてください。